キセキ

キセキか?!と思ったことがある。

ロスで知り合った方が、東京の実家に里帰りしてるから遊びにおいでって言ってくれて行きました。
上品なご両親、明るく綺麗なおかあさんと物静かなおとうさん。
おとうさんはテレビ局で昔働いてたって紹介されて、なぜか私は自分が小学生のときにみた北陸の漆塗り職人の作業をひたすら映している番組のことを話した。
BGMもなく、噛み砕いた解説もなく、静かな中での道具の音、専門用語で作業を説明する職人さん。埃をたてられないっていうことに子どもの私はびっくりしたし、専門用語は全然なんのことかわからないけど話しが面白くて、すごいなこの人!って、何十年も前にみた番組なのによく覚えている。
今、あーゆー番組がない、子どもにだってあの番組でいいのに、やたらやさしくしていて逆に伝わらない、、、と、その初対面の元テレビ局のおとうさんに一生懸命話した。
そしたらおとうさんが、その番組私が作りました、と。
絶句ってあの時の私のことです。
おかあさんとロスで知り合った友だちは黙って絶句してる私を微笑んでみている。

あの番組をみている小学生の私に、何十年か後にこの番組作った人に会うんだよ、っておしえたい。
おとうさんに小学生もあの番組をみていたってことも伝わったわけです。
あの時間、地球がちょっと膨らんだと思う。

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